【一般建設業許可】④左官工事業とは

建設業

建設業は、2つの「一式工事業」と27つの「専門工事業」に区分されています。

そのうちの1つ、「専門工事業」の左官工事業について説明します。

左官工事業の内容・例示、技術者の要件など、一般建設業許可を受ける事業主の方はご参考ください。

左官工事業の内容・例示とは

左官工事業とは、壁土、モルタル、漆くい、プラスター、繊維等をこて塗り、吹付け、又は、はり付ける工事のことです。

具体的な工事として、

左官工事
モルタル工事
モルタル防水工事
吹付け工事
とぎ出し工事
洗い出し工事

が例示されています。

建設工事区分の考え方

●モルタル工事及びモルタル防水工事
モルタル工事は、このモルタルを主に使用した工事です。

モルタル防水工事とは、モルタルに防水成分を加えて作った「防水モルタル」を使用した簡易的な防水工事となります。

「防水モルタル」を用いた防水工事は「左官工事業」、「防水工事業」どちらの業種の許可でも施工可能です。

●ラス張り工事及び乾式壁工事
ラス張り工事及び乾式壁工事については、通常、左官工事を行う際の準備作業として当然に含まれています。

●吹付け工事
左官工事における「吹付け工事」とは、建築物に対するモルタル等を吹付ける工事を指します。

とび・土工・コンクリート工事における「吹付け工事」とは、「モルタル吹付け工事」及び「種子吹付け工事」を総称したものであり、法面処理等のためにモルタル又は種子を吹付ける工事を指します。

【一般建設業許可】左官工事業の技術者の要件

下記の3つのうち、いずれか1つを満たせば技術者になれます。

一定の国家資格等を有する者

一級 建築施工管理技士
二級 建築施工管理技士(仕上げ)

左官(1級)
左官(2級)※資格取得後、実務経験3年。ただし、平成15年度以前は1年。

登録左官基幹技能者
登録外壁仕上基幹技能者

国土交通大臣が個別の申請に基づき認定した者

所定学科を卒業した後、実務経験を有する者

高校(所定学科)卒後、5年以上
大学、専門士、高度専門士(所定学科)卒後、3年以上の実務経験を有する者

●所定の学科
土木工学
建築学

実務経験についてはこちらの記事に記載しております。

10年以上の実務経験を有する者

10年以上の実務経験があれば、上記の国家資格や学歴は必要ありません。

ただし、10年分の実務経験の確認書類が必要です。

●必要な確認資料
・請求書等(年1件以上)
・当時の常勤確認書類(年金記録、または、保険証)

※許可業者での専任技術者経験がある場合のみ必要
ただし、福岡県知事許可業者での経験に限る
・当時の許可書
・当時の専任技術者証明書
・当時の実務経験証明書

まとめ

左官工事業とは、壁土、モルタル、漆くい、プラスター、繊維等をこて塗り、吹付け、又は、はり付ける工事のことです。

技術者になるには、3つ(資格・学歴+実務経験3or5年・実務経験10年)のうち1つの要件を満たす必要がある

いかがだったでしょうか?

技術者の要件を満たしているかを手引きやガイドラインだけでは判断が難しい場合がございます。

要件等を満たしているか不安な事業者様は、お気軽にご相談ください。

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